工事価格というのは取り付け業者各々の都合で自由に定めることが出来ます。エアコン工事ではその業者の年間工事受注件数がどの程度か、どのような規模の工事を得意としているかなどで部材の仕入れ価格や人工などが変わってきます。そのため、工事価格が適切かどうかを判断するのは難しく、少しでも費用を抑えようと相見積を用意して判断することが一般的です。ですが、安い理由を理解せずに発注し「こんなはずではなかった…」と後悔することも、故障頻度の高いエアコン設備などでは頻発しています。
エアコンの構造,一連の設置作業上、どのような故障が生じやすいのかを理解し、対策を講じた取り付け工事を実施できるかでエアコンの耐用年数は変わります。
また、エアコン設備は外部環境の影響を大きく受ける設備で、設置環境はひとつひとつの工事ごとに異なります。それを考慮した取り付けを行わないことで、通常の耐用年数より短い期間で故障を生じることもあります。
より親身に発注者側の視点で工事を実施してくれる工事業者であるかどうか。
設置の実績だけでなく、耐用年数などのその後のコストなどまで考慮した工事を実施できる施工業者を選定できるか。
自社側に知見が無い場合は、このような施工業者を選定し、頼ることが重要です。
大手大企業などは自社グループに建設業を保有したり、自社内に工事監査を専門とする部署を設けることによって、より工事を優位に進め、エアコンの耐用年数を延ばすようにライフサイクルコストを大きく削減します。
事業規模などからそれ自体は難しい場合でも、より信頼できる自社側に立った工事を提案してくれる施工業者を選びましょう。